【冷え対策にも】体を温める腸活で免疫力UP!手軽な食事と習慣
免疫力を高めたいけれど、何から始めたら良いか分からない、そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。日々の忙しさの中で、特別なことはなかなか始められないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、体の「冷え」は、腸の働きや免疫力と深く関わっていると言われています。体を温める「温活」を意識することは、腸内環境を整え、結果的に免疫力アップにもつながる可能性があります。
この記事では、体を温めることがなぜ腸活に良いのか、そして忙しい毎日でも無理なく取り入れられる手軽な温活習慣をご紹介します。毎日の生活に少し工夫を加えるだけで、ポカポカの体と元気な腸を目指しましょう。
なぜ体を温めることが腸活に良いのか?
私たちの体温は、健康を維持するために非常に重要です。特に、内臓の働きは適切な体温の下でスムーズに行われます。腸も例外ではありません。
体が冷えると、血行が悪くなり、腸への血流量が減少しがちです。腸の動きが鈍くなると、消化吸収や老廃物の排出が滞り、腸内環境が悪化する可能性があります。腸内には免疫細胞の約7割が集まっていると言われており、腸内環境の乱れは免疫機能にも影響を及ぼすと考えられています。
一方、体を温めることで血行が促進されると、腸への血流も改善し、腸のぜん動運動が活発になることが期待できます。また、体が温まるとリラックス効果も生まれ、ストレス軽減にもつながります。ストレスも腸内環境に悪影響を与える要因の一つですので、リラックスは腸活においても大切です。
このように、体を温める「温活」は、腸の働きを助け、免疫力をサポートするための、身近で効果的なアプローチと言えるのです。
温活を取り入れた腸活【食事編】
日々の食事は、体を内側から温めるために非常に重要です。ここでは、手軽に取り入れられる食事のヒントをご紹介します。
体を温める食材を意識する
体を温めると言われる代表的な食材を、いつもの食事に加えてみましょう。
- 根菜類: 生姜、ごぼう、レンコン、人参、大根など。土の中で育つ野菜は体を温める性質があると言われています。スープや味噌汁の具材にするのが手軽です。特に生姜は、すりおろしたり刻んだりして少量加えるだけでも体をポカポカにしてくれます。
- 香辛料: 唐辛子、こしょう、シナモンなど。少量でも体の巡りを良くする助けとなります。ただし、刺激が強いものは摂りすぎに注意が必要です。
- 発酵食品: 味噌、醤油、納豆、漬物など。発酵食品は体を温めるだけでなく、腸内環境を整える善玉菌やその餌となる成分を含んでいます。常温または温めて摂るのがおすすめです(納豆菌などは熱に弱い性質もありますが、他の発酵過程で生まれた成分や食物繊維は摂取できます)。
- その他: ニンニク、ニラ、ネギ類なども体を温める食材として知られています。薬味や炒め物のアクセントに使うと良いでしょう。
体を冷やしやすい食材・飲み物に注意する
一方で、体を冷やしやすいと言われるものもあります。摂りすぎに注意したり、工夫して摂ることが大切です。
- 夏野菜: キュウリ、トマト、ナスなど。体の熱を冷ます性質があるため、夏には良いですが、冬場や体が冷えている時は量を控えるか、加熱して摂るのがおすすめです。
- 甘いもの: 白砂糖を多く使ったお菓子やジュースは、体を冷やしやすいと言われます。また、腸内の悪玉菌の餌になりやすい側面もありますので、摂りすぎには注意しましょう。
- 冷たい飲み物: 常に冷たい飲み物を摂っていると、内臓が冷えてしまいます。できるだけ常温や温かい飲み物を選ぶようにしましょう。
温かい飲み物を習慣に
毎日の生活に温かい飲み物を取り入れるのは、とても手軽な温活です。
- 白湯: 起床時に一杯の白湯を飲むのは、体を内側から温め、腸の動きを優しく促すシンプルな習慣です。
- 生姜湯/紅茶: 生姜をすりおろしたり、市販の生姜パウダーを紅茶に少量加えるだけで、体がポカポカしてきます。
- ほうじ茶/麦茶: カフェインが少なく、体を温める性質があると言われています。リラックス効果も期待できます。
温活を取り入れた腸活【習慣編】
食事以外にも、日々のちょっとした習慣で体を温め、腸活をサポートできます。
軽い運動を取り入れる
激しい運動でなくても、体を動かすことは血行を良くし、体温を上げることにつながります。
- ウォーキング: 通勤時や休憩時間に少し歩く距離を増やすだけでも効果があります。
- ストレッチ: デスクワークの合間や寝る前に簡単なストレッチを行うことで、全身の血行が促進されます。
- 軽いスクワットやつま先立ち: 自宅でテレビを見ながらなど、ちょっとした時間にできます。足腰の血行を良くすることが、全身の温活につながります。
お風呂にゆっくり浸かる
シャワーだけで済まさず、湯船に浸かる時間を持ちましょう。
- 38℃〜40℃程度のぬるめのお湯に15分〜20分ほど浸かることで、体の芯から温まり、リラックス効果も高まります。
- お気に入りの入浴剤やバスソルトを使うと、よりリラックスできます。リラックスは腸の働きを整える上で大切です。
服装やグッズを工夫する
外側から体を冷やさないように工夫することも重要です。
- 首、手首、足首を温める: 「首」と名のつく部分は太い血管が通っているため、ここを温めると効率よく体全体が温まります。マフラーやレッグウォーマーなどを活用しましょう。
- 腹巻きをする: 腸があるお腹周りを直接温めることは、腸の働きを助けるために非常に効果的です。薄手の腹巻きなら、日中でも気になりません。
日常で続けるヒント
温活を取り入れた腸活を続けるためには、無理なく日常に取り入れる工夫が大切です。
- 全てを一度に始めない: いくつか試してみて、これなら続けられそう、と思えるものから一つずつ始めてみましょう。
- 記録をつける: 体調の変化や、どのような温活を試したかを簡単に記録しておくと、自分に合った方法を見つけやすくなります。
- 楽しむ工夫をする: 温かい飲み物にお気に入りのカップを使う、温活効果のあるアロマを焚くなど、楽しみながら行うことで継続しやすくなります。
- 完璧を目指さない: 今日は忙しくて湯船に浸かれなかった、温かいものを飲むのを忘れてしまった、という日があっても大丈夫です。次の日からまた再開すれば良いのです。
まとめ
体の冷えは、腸の働きや免疫力に少なからず影響を与える可能性があります。体を温める「温活」を意識した腸活は、特別なことではなく、日々の食事や習慣に少しの工夫を加えることで手軽に始められます。
根菜類や発酵食品などを積極的に摂り、冷たい飲み物を控えめにする食事の工夫。軽い運動、湯船に浸かる、体を冷やさない服装などの習慣の工夫。これらをできる範囲で日常に取り入れてみてください。
ポカポカと温かい体は、きっと腸も喜び、健やかな毎日をサポートしてくれるはずです。今日から、あなたも温活を取り入れた腸活で、体調を崩しにくい元気な自分を目指してみませんか。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的アドバイスではありません。ご自身の体調に不安がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。